私のこれまでの経験上、頭痛持ちの方にはよく眠れていない方が多いように思います。
- 寝付きが悪い
- 朝起きるのが辛い
- グッスリ眠れない
- 昼間に眠気がくる
頭痛の相談の他にも、このような悩みの相談を毎日のように受けています。
あまり知られていませんが、日本人の5人に1人は睡眠障害を抱えていると言われています。
そして、睡眠障害に悩まれている人の90%近くの人が、病気や生活習慣が原因となっています。
例えば、高血圧、糖尿病、脳血管疾患などの生活習慣病や、鬱病などの精神的な病気などです。
本当はとても深刻なことなのですが、世間ではとても軽視されているように感じています。
そして、睡眠障害の改善方法もあまり知られていません。
しかし、実はこの睡眠障害も歯科の観点から改善することができます。
これまでに私のところに来院された不眠で悩まれる87%の方は噛み合わせの治療で不眠を改善することができました。
「また噛み合わせ治療で改善か・・・」と思われるかもしれませんね。
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では、なぜ歯の噛み合わせ治療で睡眠障害が改善されるのでしょうか?
睡眠障害と歯の噛み合わせの関係をを説明しましょう。
噛み合わせという視点から、睡眠障害を引き起こす理由は大きく2つ考えられます。
1.顎が小さく、下顎が後退している
顎が小さく、下顎が後退して噛み合わせが合わなくなっている方の多くが、
仰向けに寝ると口の中の舌が落ち込み、気道を狭くします。
仰向けになった状態で口を大きく開けた時、ノドチンコが見えないひとは舌が後ろに後退して、気道が狭くなっています。
気道が狭くなることで、充分な呼吸ができなくなり、いびきをかくようになります。
わかりやすく説明すると、これは首を絞められたような状態で寝ているのと同じことです。
首が絞められ、十分な呼吸ができない状態では、脳に十分な酸素を送ることもできず、ゆっくりと休息することができないのです。結果、睡眠不足になってしまうのです。
これでは、休日1日中眠っていても、スッキリすることはできません。
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2.寝ているときに歯を噛み締めている
寝ているときに歯をグッと噛み締めながら眠っている人も、熟睡をすることはできません。
噛み締めている人は、寝ている間ずっと脳から「Y運動神経の過剰収縮」という命令を出し続けていることになります。
常に脳が活動している状態になっているため、寝ていても脳に疲労が溜まってしまうのです。
3.反対咬合のため、下顎が動きにくい
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上下の歯の噛み合わせが反対になっている反対咬合の人は、寝ている間ずっと下顎が動きにくく、顎を動かす筋肉がいつも緊張している状態で止まっています。
この状態が続いていると顎の筋肉だけでなく、脳も緊張した状態であり続けるため、熟睡することができないのです。
睡眠障害を解決するためには?
そもそも、眠ることというのは脳波を調べたときにノンレム睡眠(深い眠り)の状態を指します。
ノンレム睡眠は脳(大脳皮質)が休息し、眼球が緩やかに動き、血圧心拍数が安定している状態のことです。
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では、先ほど紹介した原因を改善し、ノンレム睡眠を手に入れるためには、どうすれば良いのか?
まず、下顎が後退している方は、テンプレート療法で下顎を前に出す治療をします。
テンプレートをはめて寝ると、寝ている間も下顎を前に出すことができ、舌が気道を狭くするのを防ぐことができます。その結果、しっかりと呼吸をすることができ、脳に十分な酸素が行き届き、脳を休めることができるようになります。
また、寝ている間もずっと噛み締めている人にもテンプレート療法が効果的です。
テンプレートを使用することで、歯を食いしばることがなくなり、咀嚼筋という歯を噛む筋肉を伸ばすことができ、脳を休ませることができるようになるからです。
そして、最後に反対咬合の人は歯列矯正です。
歯列矯正をすることで、下顎が動きやすくなり、咀嚼筋の緊張はなくなります。そうすることで、寝ているときに脳がリラックスでき、熟睡できるようになるのです。
私は、睡眠障害と歯科には深い関係があると考えています。
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