肥満(obesity)と健康4:生活習慣病のリスクファクターとしての肥満とその心理的影響
この記事は、[肥満(obesity)と健康3:BMIを用いた肥満度の測定とBMIの特徴]の続きの内容となっています。 肥満は『飽食・過食』になりやすい先進国では、生活習慣病(成人病)をはじめとする多種多様なリスクファクター(危険因子)となっており、禁煙と並んで肥満防止(メタボリックシンドローム防止)が先進国の保健福祉行政(健康増進政策)の重要な課題になっている。肥満がリスクファクターとなる代表的な疾患には以下のようなものがある。
1.各種の癌(がん)
2.脂質異常症・高脂血症(高コレステロール血症・高中性脂肪血症)
3.高血圧(心臓・脳の血管障害のリスク)
4.動脈硬化・冠動脈疾患(心筋梗塞など虚血性心疾患・脳卒中・閉塞性動脈硬化症)
5.U型糖尿病(耐糖能障害・インスリン抵抗性による血糖値上昇)
6.高尿酸血症・痛風
7.肥満による睡眠時無呼吸症候群(Pickwick症候群)
8.変形性関節症・腰椎症など整形外科的問題
9.
10.女性の月経異常・排卵抑制(思春期の肥満によって性ホルモン分泌抑制・第二次性徴期の遅れ・性成熟の障害が起こることがある。)
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